フジテレビが番組内で登場させた保毛尾田保毛男(ほもおだほもお)について、様々な意見が上がっておりますね。
「同性愛者を馬鹿にしたようなキャラネタ」を不快に思った視聴者も少なくはないと思います。
それでは、保毛尾田保毛男はLGBTに対する差別なのでしょうか?
今回は、こういった疑問を元に、差別やお笑いの線引きについて書いていきたいと思います。
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保毛尾田保毛男とは?
引用:http://soshi-matsuoka.hatenablog.com/entry/homoodahomoo
そもそも論ですが、保毛尾田保毛男というキャラクターを全く理解していない上であれこれ言うのは…と思ったので、知らない方のために情報をまとめておきますね。
初見の人からしてみれば、読み方で迷った人もいるかもしれません。
代表的な間違いで言えば「ほげおだほげお」とか…ですかね。
そう読めなくもないですが、とても毛深そうな人のイメージになっちゃいますね。
正しい読み方は冒頭でも書きましたが、「ほもおだほもお」です。
一般的に男性同性愛者を指す言葉に「ゲイ」と「ホモ」がありますが、「ホモ」という言葉には蔑称(=べっしょう)といって、さげすみの意味が込められております。
侮蔑(ぶべつ)語、差別用語とも言われたりしますね。
保毛尾田保毛男というキャラはその呼び方からホモをイメージさせるようなキャラであることは言うまでもないです。
ですが、そのキャラの元を正せば「とんねるずの石橋が番組のコントで演じていた中学教師の役」なんですよね。
ここの部分を理解していただいた上で、考えていきたいと思います。
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保毛尾田保毛男はLGBTの差別に当たるのか?
保毛尾田保毛男の件に関して、放送元であるフジテレビの社長が陳謝したことを考えると、予想以上に批判の声が大きかったのだろうと推測できます。
それほど不快に感じた人が多かったというのも、1つの事実かもしれません。
しかしながら、この「保毛尾田保毛男というキャラがLGBTの差別に当たるか?」と考えてみたらどうでしょうか?
必ずしも、不快=差別にはならないはずです。
ここをどうも勘違いしている方が多いように思えます。
加えて、その元を正せば、かつて芸人がコントの中で演じていた教師の役です。
特別な悪意を持って演じているわけではないでしょう。
ちなみにですが、現在でもお笑い芸人さんがコントを行う際に役として女装をしたりカツラを被ってハゲのおじさんを演出したりはしますよね?
また、漫才などで相方さんの身体的特徴(=でぶやハゲ、キモいなど)をネタにして笑いを誘ったりするぐらいは見かけます。
ただ、どちらの場合にしても「差別」として批判されることはほとんどないですよね。
それは、性的マイノリティであるLGBTに該当していないから批判されないのですか?
その他の差別的要素は笑いのネタにしてもいいけど、LGBT関連はダメということなんですか?
…違いますよね。
単純に考えて、差別にLGBTかどうかなんていうのは全く関係ないですよね。
ここで差別の本当の意味について調べてみると【特定の個人や集団に対して正当な理由もなく生活全般にかかわる不利益を強制する行為のこと】だと分かります。
繰り返しになりますが、保毛尾田保毛男という名前やその言動を不快に感じた人は多くいらっしゃると思います。(私も不快には感じました。)
しかし、28年前のコントの中で演じていた役を再登場させたぐらいで、LGBTの差別に当たるとは考えられません。
もし仮に、これを差別にあたるとして看過できないものであると定義するのであれば、それこそLGBT側の暴論であるように捉えられますし、お笑いという分野そのものを衰退させようとするネガティブキャンペーンにしか思えられないのです。
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お笑いと放送倫理の問題について
お笑いも行き過ぎると放送倫理の問題に引っかかってしまう…というのは以前からある問題ですよね。
分かり切っていることですが、決して「人を笑わせるためだったら何をやっても良い」というわけではないのです。
昔からあるドッキリ企画にしても、ある程度の範囲でしかできません。
ただ、そのできる範囲内でどれだけ多くの人を笑顔にできるかが芸人さんの腕の見せ所ですよね。
…もちろん、それは大変難しいことだと思います。
間違ってもお客さんを悲しませたり、不快を感じさせたりしてはいけないのですから。
だからこそ…かもしれませんが、しっかりと考え抜かれたお笑いというのはいつの時代でも面白いものだと思います。
私なんかはたまに、歴代の「THE MANZAI」とかを見返したりするのですが、当時から面白いものは色褪せずに面白いのです。
いつの時代になってもみんなが笑顔になれるような、そんなお笑いを残していってもらいたいですね。
以上、最後までお読み頂きありがとうございました。
コメント
ハゲデブだってもちろん不適切でしょう。
いじめ差別をするくらいなら、お笑いは多少面白くなくなってもよい、そういう考え方だってできます。
そもそも笑いは誰かを傷つけてしまっているものが多いのです。本来コメディアンはそれを念頭におき、そういう指導をしていくべきなのです。
私は芸能レッスンを受けたことがあり、笑いものになるのが仕事ということを言われました。しかし、その常識が生きているゆえに、古い間違った習慣には芸能界内部ではなかなか気が付かないのです。ならば外から指摘されるしかありません。
この点は、多人種が住むからこそ特段の配慮が必要だったアメリカなどのコメディから学ぶ点があるように思います。