【ケムリクサED考察】歌詞に隠された2つの意味とは?全文考察!

 

ケムリクサのEDに使用されている曲『INDETERMINATE UNIVERSE』。

今回はこの歌詞の中に隠された2つの意味について、全文を通して考察していきたいと思います。

 

※なお、以下の文章に関しては個人の考察となりますので、一つの解釈として捉えていただけると幸いに思います。

 

それではよろしくお願いいたします。(*^^*)

 

 

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ケムリクサEDには2つの意味が含まれている?

 

疾走感あふれるイントロとともに始まるこの曲。

アニメでは登場する各姉妹のシルエットを利用した背景もマッチしていて素晴らしかったですね。

 

さて、EDに隠された2つの意味についてですが、これは【登場人物の心情】とこのアニメを製作したたつき監督を含む【irodoriメンバーの思い】が含まれているのでは…と考察いたしました。

 

順に歌詞を見ていきたいと思います。

 

 

【ケムリクサED考察】歌詞1番目

 

赤い赤い その血潮に浮かび上がる

人とヒトならざる者達の不協和音 今 夜明け前

 

もう一度あの日の景色 横顔

届かない 隣でキミがいつも通り笑う

 

登場人物視点の考察

 

今作【ケムリクサ】において、人とヒトならざる者の対比で描かれているのは、

りん姉妹とわかば、もしくは、りりとワカバのどちらかでありますが、

不協和音という言葉がその後に続くことを考えると前者の方を指しているのではないかと思われます。

 

 

一応補足として、不協和音の意味について書いておくと、

 

同時に響く二つ以上の音が、協和融合しない状態にある和音

不調和な関係のたとえ

【出典:デジタル大辞泉

 

とあるので、ここでの意味は②にあたることがわかります。

 

夜明け前という言葉は「物語の始まり」を指しているのではないかと解釈しました。

 

 

もう一度あの日の景色 横顔」の部分は「隣でキミがいつも通り笑う」にかかってくることを考えると、この歌詞の部分には、11話でりりとワカバが談笑しているシーンが当てはまるのではないでしょうか?

 

りりがワカバとの日常をどれだけ望んでも「届かない」状況に陥ってしまったということを表しているのではないかと思いました。

 

irodoriメンバー視点の考察

 

irodoriメンバーが「ケムリクサの」前作として手がけたアニメ「けものフレンズ」。

実はこのアニメにおいても、人とヒトならざる者の対比として、かばんちゃんとフレンズの両者で描かれているのがわかります。

 

「けものフレンズ2」の製作においては、irodoriメンバーはプロジェクトから外されてしまったので全く関わっておりませんが、その後の展開を暗に予測していたのでは…と思うのです。

 

というのも、初代けものフレンズにおいては、人とヒトならざる者はみんな仲良く、それこそ「のけものはいない世界」とまで言われておりましたが、

 

2では、そういった世界観を引き継がなかったことから、人とフレンズの間で「不協和音」が生じてしまっていた…と考えられるのです。

 

そして、初代の主人公であるかばんちゃん、その隣で笑っていたサーバルちゃんという景色をもう1度…と願っても、irodoriが製作から外されてしまったことから、「届かない」状況になってしまった…ということではないでしょうか。

あくまでも、個人的な推測に過ぎませんが…。

 

 

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ボクらは願い、夢を繋いだ

見えない霧の中で

なのに世界は嘘だらけ 決意揺らいで

 

キミが遺した優しい歌を

見失わないように どうか明日も

 

登場人物視点の考察

 

ここで、ボクらというのが誰を指しているのか考えると、りん姉妹もしくは、りりとワカバの両方が考えられるのではないでしょうか?

 

仮にここでの「ボクら」をりん姉妹とすると、願ったことは最初のヒト(りり)が書き残していた「それぞれの好きを見つけること」ですよね。

 

しかし、わかばが現れるまで「好き」がなかったりんが願っていたことは「姉妹みんなが安全な場所で生きていくこと」だったはずです。

 

それなのに、安全な場所・水のある場所を探し求めていく最中で大事な姉や妹を失ってしまっていたことを考えると、その決意が本当に正しかったのどうか…揺らいでしまうのもわかります。

 

 

続く「キミの遺した優しい歌」というのは、第一話でアカムシと相打ちになった

りなこの「りんねぇねは、もうちょっと好き放題したほうがいいのナ」という最後の言葉でしょうか…。

 

その言葉を見失わないように、どうか明日も(生きていく)という意味だと思いました。

 

 

次に「ボクら」がりりとワカバであったときの解釈についてです。

 

アニメにおいて、それぞれが願ったことは、

りり…ワカバのところに行くこと、ワカバを救うこと

ワカバ…りりのもとに戻ること、赤い木の進行を食い止めること

の各2点ずつですよね。

 

 

しかし、ケムリクサによってりりが抽出から分割(分裂)する前に、

記憶の葉によってワカバが既にいなくなってしまったことを知った

りりは、決意が揺らいでしまいます。

 

 

そして、この場合でのキミが遺した優しい歌というのは、

ワカバがりりに向けて言った最後の言葉「好きなことして楽しく生きて

を指しているのではないでしょうか。

 

 

りりは分割後の自分に向けて、その言葉を見失わないようにダイダイの葉に書き加え、明日を生き抜いてと託しておりました。(ワカバの生存については知らないほうがいいと、最初に書いた目的の部分を白く消していたのもこの場面でしたね。12話中盤参照。)

 

          

©ケムリクサプロジェクト

 

 

 

irodoriメンバー視点の考察

 

ここでの「ボクら」をirodoriメンバーに置き換えて考えると、願ったことは「再度アニメに携わること」で、夢を繋いだ結果、「ケムリクサ」が誕生したと考えられます。

 

それは、「けものフレンズ2」の製作を外されてから、見えない霧の中で暗中模索を続けるような厳しい状況だったと伺えます。

 

対して、一部の世間では自分たち(irodori側)にとって不利に働くような「嘘」が流され、その決意が揺らいでしまうこともあったのではないでしょうか?

 

それでも、「キミが遺した優しい歌」=前作で遺した「優しい世界観」を見失わないように、明日を信じて頑張ってくださっていたのだと、個人的にはそう推測いたしました。

 

 

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【ケムリクサED】歌詞2番目

 

近い未来さえ 僅かな糸手繰るようなものだけど

もう止まれない 不確定ユニバース いま誰の為

 

もう二度と奪われないようにと誓うけど

それでも再び この身戦場に投じ続けよう

 

 

登場人物視点の考察

 

歌詞を見ると、明日を生きていくことすらままならない厳しい環境を想起させますね。

これはりん姉妹たちがいる世界のことを表していると考えられます。

 

ここで使われている「ユニバース」という言葉を調べてみると、

 

・Universeとは

宇宙、天地万有、万物、全人類、(人間の活動の場としての)世界、領域、分野

出典:Weblio英和辞典

 

とありますから、この場合は世界という意味で良いのではないでしょうか。

 

続く「もう2度と奪われないようにと誓うけど」というのは、りんの心情を表している言葉だと考えられます。

 

他の姉妹たちをこれ以上失いたくないと願いながらも、みんなが安心して暮らせる場所を求めて戦場に身を投じ続ける様子が歌詞として描かれているのだと思います。

 

 

irodoriメンバー視点の考察

 

2017年9月25日に起こった「けもフレ事件」をきっかけに、近い未来さえわずかな糸を手繰るような不確定な状況に陥ってしまったirodori。

 

それでも、「もう止まれない」という歌詞の中には、再起を誓って新しくアニメを作ることを決意した様子が伺えます。

 

もう2度と奪われないようにと誓う」というのも、けものフレンズ関連のことを指しているような気がしますね。

 

アニメ業界という「戦場」に身を投じ続けようという歌詞も、現在のスタンスに近いものが感じ取れます。

 

 

ボクらは惑い、声を荒げた

覚めない夢の中で

そうさ あるかも分かんないような答えが欲しくて

 

キミが遺した幽(かす)かなものを

抱きしめたこの手に どうか明日を

 

登場人物視点の考察

 

りりから分割して誕生した

りん姉妹たちは荒廃した世界の中で惑いながらも

それぞれが生きるための答え(=好きなもの)を求めて進んできた。

 

キミが遺した幽かなもの」というのは、おそらくですが、りんの中にある「記憶の葉」のことだと考えました。

 

irodoriメンバー視点の考察

 

歌詞の「ボクら」をirodoriに置き換えて考えると以下のようになると推測いたしました。

 

irodoriの「けもフレ2」降板を受けて、惑いながらも声を荒げた。

悪夢のような覚めない夢(=現実)のなかで

それでも 本当にあるかどうかも分からないような答え

(=降板の本当の理由)が知りたくて

 

 

キミが遺した幽かなもの(=けもフレにおける優しい世界観)を

抱きしめたこの手に どうか明日を

 

 

 

未来を信じたくて 扉を叩けば

夢か幻か 芽吹いたモノが

 

 

登場人物視点の考察

 

この先の未来を信じたくて りんが記憶の扉を叩いた結果

夢か幻か 芽吹いたモノ(=りく、りょう、りょく)が

 

…という感じでしょうか。

 

その他の解釈としては、りりがワカバに救いたいことを願い、ケムリクサとして芽吹いた…とかですかね。

 

irodoriメンバー視点の考察

 

この先の未来を信じたくて、もう一度アニメの世界の扉を叩いて作り上げたものが「ケムリクサ」だった。

 

 

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全文の考察を見返してみて

 

ほぼ個人の見解で書かせていただいたので、かなり粗が目立つ考察になってしまったと反省しております。すみません。

ただ、この歌にはアニメの内容だけを盛り込んだ歌詞ではなく、他の意味も込められているのでは…と思ったことから、今回の記事を考察という形で書かせていただきました。

 

 

けもフレ騒動後のたつき監督がどういった思いでこのアニメを完成させたのか…。

真意については本人しか知りえないことだと思いますが、複雑な思いを抱えながら製作されていたことは容易に想像がつきますよね。

 

ただ、この「ケムリクサ」の全体的なテーマとして、「好きを見つける」というのは作り手が視聴者に伝えたいことでもあり、かつ、たつき監督がアニメを作る上で大切にされている部分ではないかぁ…と思えました。

 

というのも、偶然かどうかは分かりませんが、ケムリクサ(KEMURIKUSA)をアナグラムすると(MAKE  UR  SUKI)【あなたの好きを作り出せ】という意味になるんですよね。

 

これに最初気づいたときは流石に驚きました。

さすがたつき監督だなぁ…と。

 

 

以上、最後までお読みいただきありがとうございました!

 

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